レビネルでの優の初仕事は、整理整頓だった。
仕事を命じられた翌日、日頃の運動不足が祟って筋肉痛を訴えるふくらはぎに涙目になりながらハンナに連れられてヘンリックの執務室とやらに入室した途端、優はつい回れ右したくなったものだ。
「……なんなんですかこの惨状は……」
日本語でのぼやきに、ヘンリックとヴァレンスは首を傾げ、ハンナは言いたいことが伝わったのか気の毒そうな顔をしてみせる。
そこは、昨日訪れた皇帝の執務室と似たり寄ったりの装飾けのない部屋ではあったが、段違いに散らかっていた。
隊長であるヘンリックとその次官を務めるヴァレンスは基本的には同じ執務室で仕事をしているようで、大きな机が二つ置いてあるが、そのどちらにも書類が山積みになっている。昨日見た悪夢を思い出しそうな光景だ。そのうえ、机上に収まりきらない書類や書籍、筆記具の類が無造作に床に置かれている。ねえ、ここって土足でしたよね!? と嘆きたくなる有様だ。棚はないのか、と見まわしてみればすぐ近くにあった。あったが、ほとんど何も置かれていない。見事なまでに無用の長物と化して背景に馴染んでいる。
「せめて本は棚にしまいましょうよ……」
ヘンリックは性格的にともかくとして、ヴァレンスはきちんとしていそうなのに、何故だ。
その疑問はそのあとすぐに解決した。
優が部屋に入ってほんの少しの間に三組の来客があり、彼らと何事か言葉を交わした後分厚い書類の束をヴァレンスに渡していたのだ。机上の山がまた高くなった。
なるほど、これではヴァレンスが物を片付ける時間もない。
はあと一つため息をこぼして、優は腕まくりをした。
効率的な仕事をするには、まず整理整頓だ。
ハンナにも手伝ってもらって、ようやく床に散乱した書籍と筆記具を棚や引き出しに収納し終えた優は、まだ散らばったままの書類を拾いあげた。
よく見れば仰々しい捺印がどんとされている、決済済みらしいものまである。領収書のようなものが添付されているのは、経費清算関係だろうか。
「ファイリングとか……」
棚を振り返って、「してないよな」とすぐに呟いた。事務員たるもの何から何までファイリングしたくなる癖のある優は、同じような書類ごとに仕分け、勝手にまとめることにした。
この間、ヘンリックとヴァレンスは時折難しそうに議論を交わしながら書類の決裁に勤しんでおり、優とハンナは空気と化していたが、優は単純作業は決して嫌いではない。綺麗に整頓された部屋に仕上げるのはある種の快感すら覚える。
そうしてせっせと整理整頓に励んでいた優は、ふとまとめていた書類の一つに目を止めた。
経費精算と思しき書類と、それに添付された領収書。数字すら優の知るアラビア数字やローマ数字ではない奇妙な形であったが、明らかに重ねてある二つの書類の数字が違っている。不思議に思って何枚か確認したところ、同じ数字が書かれているものとそうでないものが混じっていた。
少し考えて、優は書類を手にヴァレンスに声をかけた。
「ヴァレンス、数、違う」
手元の手作り単語カードを見ながらの台詞である。
何と有能なことに、ヴァレンスが一夜で作ったものだ。優も協力してシズレーの寝室内外を移動しながら、こちらの公用語と日本語を照らし合わせて生活に必要そうな単語をまとめてくれたのである。余談だが、一番始めに教えてくれるよう願い出た言葉が「水をください」だったのは言うまでもない。
「……はい?」
何やら書類に書き込みをしていたヴァレンスは優の一言に顔を上げ、立ち上がって近寄ってきた。
「これと、これ。数、違う、ない?」
数字が違うのではないか、と尋ねたかったのだが、ヴァレンスは優が指さす数字を見るだけで理解してくれたようである。とても嫌そうな顔つきになり、頷いて書類を受け取った。
「もし同じようなものがあれば教えてください」
日本人らしくリスニングがあまり得意ではない優は何とか聞きとろうと必死だ。ヴァレンスはくわっと目を見開く優に少し腰が引けつつ、「他、ある?」とものすごく端的に言いなおしてくれた。ああうん、と頷いて優は他の書類も差し出した。
「これと、これ。これも」
何枚も出てくるそれらにヴァレンスは愕然としている。
「……だから僕、経費精算の決済嫌いなんですよ……何この不備の多さ、泣きたい……もういっそ財務にこのまま出してやろうかな……あーでも突き返されるからまたすぐコンニチハだよなー……」
なんだか遠い目をして
黄昏ている。一体この国の事務能力はどうなっているのだろう。よくこれで国が滞りなく存続しているなあ、と他人事なので勝手なことを思いながらも、あまりに打ちひしがれるヴァレンスが哀れだったので、優は提案した。
「見る、する? えーあー……すーせい……修正!」
書類をチェックして修正してあげましょうか、という意味である。なにぶん異界生活三日目なのでろくに会話もできないが、そこは許してもらいたい。伺うようにヴァレンスを見上げれば、彼は
諸手を上げて喜ぶ勢いでぶんぶんと頷いた。
「ありがとうございます! すごく、すっごく助かります! ユウさん、お願いします!」
その勢いに押されつつ頷けば、ヴァレンスはいそいそと一度部屋を出ていき、しばらくして小ぶりな机と椅子を抱えて戻ってきた。使えという意味らしい。
「良い拾いものをしたもんだ。ユウ、いいぞ、大いに働け!」
にやにやと笑っているヘンリックの台詞はほとんど聞きとれなかったが、どうせまたろくでもない言い方をしているだろうと決めつけて、優は華麗にスルーした。
そして二日後、すっかり経費係に落ち着いた優は不備だらけの書類に羽ペンで朱を入れながら――始めは自分の三色ボールペンを使っていたのだが、あまりの不備の多さにインクの減りが気になってヴァレンスに用意してもらった――ひと段落してうーんと伸びをした。
今日はヘンリックは騎兵隊の視察に出かけたらしく、そしてヴァレンスも先ほど部屋を出ていったところなので、部屋には優一人である。
国の中枢っぽいところなのに異界の人間一人で置いといて良いんだろうか、と思わなくもないが、それは優の気にするところではないので放っておいた。
それにしても、と改めてあたりを見まわす。
「……まさか、異界で普通に働くことになるとは思わなかったなー」
誰もいないので日本語で堂々と呟く。
三食食事付きの衣食住が保証されているこの生活は、ともすれば現代社会よりも恵まれているかもしれない。
遅くまで仕事をすることはあるようだが、どうやら優にはそこまで求めていないらしく陽が落ちる頃には仕事を切り上げるよう指示されるし、何より上司にあたるヘンリックとヴァレンスは基本的に有能のようで、優がすることと言えば彼らが決めた通りのことをてきぱきとこなしていくだけだ。たとえば軍を左右するような意思決定に関わることは一切ない。それでいて、時折優がする事務処理の提案にもきちんと耳を傾けて、有効だと判断されれば取り入れてくれる。
鬼かと思ったヘンリックも、優には適度に休暇や休憩を与えてくれるつもりらしく、一日に二度はハンナがお茶を入れてくれるようになった。お茶を飲むことさえ校舎長に邪魔をされてろくにできなかったこれまでに比べると、まるで天国だ。
「全然ブラックじゃないな」
仕事を命じられたその日に、ヴァレンスが代筆してシズレーへの手紙を出してくれたが、案外彼に頼らなくとも生きていけそうである。
「シズに無視されたら、殿下に正式に雇ってもらおう」
うむそうしよう、と固く決めたところで、部屋を出ていたヴァレンスが戻ってきた。
「ユウさん、オトロード様から早速お返事が届いていますよ!」
言いながら一通の封書を差し出してくれる。
「オトロード」という固有名詞に聞き覚えがあるようなないような、不思議な気持ちで差出人を見れば、シズレー・オトロードと書いてあった。サインを見分けるのも必要だからと、ヘンリックとヴァレンス、ついでにシズレーのサインを教えてもらっていたので、読めはしなくともすぐに分かった。
「えっ、シズから!?」
つい先ほど彼に頼らなくてもいいかも、なんてことを思ったくせに、シズレーの名前を目にしただけで浮足立ってしまった現金な優だが、優しいヴァレンスは「知人」に過ぎないはずの優の反応にもにこにこと温かく見守ってくれるばかりである。ヘンリックがここにいなくて本当に良かった。
まだ開封されていないそれをいそいそと開けて、そして紙面に目を走らせた優は、そう言えばそうだったと肩を落とした。
「……ヴァレンス、読む、お願い」
単語カードのおかげで少しはレビネルの公用語を覚えたがまだ何とか発音できるレベルであり、文字は読めない。
何やらものすごく勢いのある書き方で一文だけ書かれたそれも、優には全く読み解けなかった。
「そうでしたね……では、失礼して」
差し出した手紙を受け取ったヴァレンスは視線を落とし、そして。
「…………」
黙り込んだ。
「シズ、何?」
シズレーは何と返事をしてくれたのか、との問いかけに、ヴァレンスははっと顔を上げて優を見、とても気まずそうな表情になる。
「ええと、ですね……何といいますか……」
「?」
何か言い淀むようなことでも書いてあっただろうか。
もしかして、「ユウなんて人間は知らない」みたいな拒絶だったとか? それで人のいいヴァレンスは気を遣って言えないでいるのではないだろうか。
「……ええと、大変申し上げにくいんですが……」
「良い。何、書いてる?」
気遣いは無用なのでそれよりも内容を教えてほしい、と伝えれば、ヴァレンスは一度困ったように天井を見上げてから、ようやく諦めたように口を開いた。
「意味合い的にはですね、殿下に対して、まあその……騙すな、といったような内容です」
「?」
「つまりですね、先日の手紙はオトロード様に、殿下の悪ふざけと受け取られてしまったようです」
シズレーの筆跡とは似ても似つかない殴り書きで書かれた『ふざけんな馬鹿殿下』の一文を意訳に意訳を重ねて、ヴァレンスは苦し紛れに言った。とてもそのままの言葉を口にするなんてことはできない。
一方彼の言葉のうち、「オトロード」と「殿下」以外はほとんど意味が分からなかった優は、それでは分からないと表情でありありと語っている。
ヴァレンスはうーんと唸ってから、「つまり」ともう一度言いなおした。
「手紙が全く信用されていません」
信用という言葉とその否定語を聞きとった優は、ようやく意味を理解して「そんなあ」と泣き言を漏らした。
「殿下の信頼度低すぎませんか!」
続けて優が発した日本語での嘆きに、ヴァレンスは言いたいことを汲み取ってくれたようで、すまなそうに眉尻を下げている。
なんということだ。こちらの文字が書けないからヴァレンスに代筆してもらっただけなのに、シズレーはそれをヘンリックの仕組んだことと捉えたのか。ひどい。まあ確かに常に何か良からぬことを企んでいそうなヘンリックは信頼に値しないかもしれないけれど! ととても失礼なことを考えながらも、優は肩を落とした。
こうなればまた改めて、シズレーに手紙を出すしかない。本当にレビネルに来たのだと、嘘ではないのだと伝えなければ。
そしてその日の仕事を終えた優は、ヴァレンスを引きずる勢いで宿舎に連れて帰り、シズレーの部屋で彼に再度の代筆を依頼した。
「いいですか、こう書いてくださいね?」
鬼気迫る表情で、羽ペンを手にして怯えるヴァレンスに告げる。
「『優です。本当です。性悪皇子のいたずらじゃありません。その証拠に耳飾りと一緒に贈ります』と」
つけたままにしていたピアスの
留め具を外しながら一言一言強調するように話せば、ヴァレンスは眉間に深い皺を寄せて困り果てた表情になる。
「……僕に、『性悪皇子』と書けと」
「必須です」
こくりと重々しく頷く優は真剣そのものだ。そこは譲れない。
「……殿下にばれたらどうするんですか」
「その時はその時考えましょう」
遠回しの「知るかそんなこと」に、そんなあと泣きたいのはヴァレンスの方である。
「無理ですよー、勘弁してくださいよ、ユウさん……」
異界の住人である優はともかく、この国の絶対的な封建制度に縛られて生きている彼からすれば途方もない要望だ。シズレーは不敬罪まっしぐらな言葉を書いていたが、自分と彼では身分が違い過ぎる、とどう言えば理解してもらえるだろうか。そうヴァレンスが悩んでいると、ふと傍に立っていた優が何やら手に物を持って差し出してきた。
「……ヴァレンスさん」
「何ですか……」
「これ、差し上げますよ」
ぽんと渡されたものは鈍い橙色の輪だ。見慣れない物に首を傾げるヴァレンスに、優は「これはですね」と一度取り戻して、みょーんと伸ばして見せた。何のことはない、ただの輪ゴムである。
「巻くタイプ……ええと、巻く形にするような紙などを、これで留めることができます。あと、ある程度厚みのある書類ならこれでまとめてしまうこともできます」
レビネルには紐はあるが輪ゴムは存在しない。新しい異界グッズに目を輝かせるヴァレンスを見て、優はほくそ笑んだ。持つべきものはやはり事務用品だ。ちょろいな、なんて思ったことは決して口にしない。
ついでにですね、と小指と人差し指に輪ゴムを引っ掛けて飛ばしてみせる。輪ゴム鉄砲だ。
「このように地味な攻撃もできます。殿下にやるのがお勧めです」
「――っユウさん!」
とんでもないと血相を変えるヴァレンスに優はにっこり笑って「冗談です」と受け流した。そして意識的に浮かべたその満面の笑みのまま、続けた。
「書いてくださいますね?」
「…………承知しました」
たっぷり十秒以上は沈黙してから、ヴァレンスはうなだれて頷いた。優の勝ちである。
希望通りの手紙を代筆してもらってほくほく顔の優を見ながら、ヴァレンスは疲れた顔でぼやいた。
「ユウさんって、初めてお会いした時と何だか雰囲気が違いますね……」
「そうですか?」
手紙にピアスを同封し、きちんと封をしてから、優は首を傾げる。
「何と言いますか、初めてお会いした時は、もう少しおとなし……いえ、暗い……ごほん、落ち着いた方かと思いましたよ」
なるほど、おとなしいとか暗そうとか思われていたのか。
とても下手な言いなおしを重ねるヴァレンスに苦笑して、優は「そうですねえ」と呑気に相槌を打った。
「あの日は特別に仕事に疲れていましたし、眠くて仕方がなかったんですよ」
あの夜はコンビニのウィンドウに映った自分の顔を見てぎょっとするくらい、顔色が悪かった。目の下のくまもひどかった。哀しいかな、物に溢れた便利な現代社会より、異界に渡ってからの方がしっかりと睡眠がとれているおかげで顔色も随分よくなったのだ。
「ああ、確かに今はお元気そうにお見受けします。それに、お綺麗ですよ」
付け加えられた賛辞にぎょっとしたが、あまりに彼が臆面もなく言うので優は反応に困った。
シズレーは軍人だが騎士道を重んじるタイプなので何かにつけて褒めてくれていたが、ヴァレンスは軍属とは言え騎士ではない普通の文人だそうだから、これは一体どういう意味なのだろうか。お世辞を言わなければならないほど彼を怯えさせてしまっただろうか。悶々と悩んで、結局優は「それはどうも……」と適当な返事しか言えなかった。
「今なら、少し分かる気がします」
「はい?」
意図を図りかねて不思議そうに目を瞬かせる優に、ヴァレンスは静かに微笑んで言葉を濁した。
***
ユウからシズレーへの手紙を預かったヴァレンスは、本当にこのまま送ってヘンリックにばれないだろうかと内心ひやひやしながらも、宿舎で割り当てられた自室へ向かった。
そして先ほどまで一緒にいたユウのことを思い出す。
初対面の時、群衆に紛れればもうどこに行ったか分からないほど凡庸だなどと失礼なことを考えたものだが、数日過ごしてみればその考えを改めざるを得なかった。
病人と間違えるくらい悪かった顔色はすっかりよくなり、人使いの荒いヘンリックに良いように使われているにも関わらず、何故かいきいきと、そしてどこか楽しそうに仕事に取り組んでいる。
彼女が時に提案してくれる見直し案はそのほとんどが実行してみれば随分と仕事の流れが良くなり、大いに助けられた。おかげで隙間時間が生まれ、休憩と称してヘンリックが長剣を片手に外で体を動かしてくるので上司の機嫌もいい。うっかり重要書類を踏んでしまいそうだった部屋は、久方ぶりに床が全て見渡せて、書類を提出に来る各隊の隊員や財務の担当が揃って目を丸くさせるほどだ。
彼女の彫の浅い淡白な顔立ちは決して傾城の美女とはいえないが、くるくると変わる表情が鮮やかで知らず知らずのうちに惹きつけられるものがある。割と口は悪いし、こちらがつい身を引いてしまうような行動をするときはあるが、それを含めて許容できてしまう愛嬌がある。
ああいうのを、魅力のある人物とでもいうのだろうか。
並み居る美女の誘いにも応じないシズレーが、誰にも言わずに逢瀬を重ねていたのも頷けた。きっと彼女を誰にも会わせたくなかったのだろう。
今なら少し分かる、と彼女に告げたのは本心からであった。
何故シズレーが彼女に惹かれたのか。――彼女といると楽しいのだ。
「まあ僕には、あんな人、手に負えないですけどねー」
堂々と人を物で釣ろうとするような人だし。
一人呟いて、その呟きに自分でも笑ってしまったヴァレンスであった。手に負えない、というのは我ながら言い得て妙だったのだ。
「さて、と」
そして有能ではあるが少し抜けたところのある第一騎兵隊次官は、前回うっかりシズレーへ事情説明するのを忘れていた手紙を綴ることにした。
曰く。ユウがシズレーの寝室の外では言葉が通じないこと。だからこそ前回の手紙は彼女自身に代筆を頼まれたもので、間違いなくユウ本人の意志であったこと。そして現在はヘンリックのひょんな思いつきによりこちらで働いていること。おかげでこちらの事務面が非常に効率化されていて助かっていること。
「……いや待てよ?」
ユウのおかげで助かっている、だなんて書いてしまえば、その彼女を誰にも会せようとしなかったシズレーの機嫌を損ねてしまうのではないか。それに家名を持つ上流階級の女性をあのように小間使いよろしく働かせるなど、あってはならないのではないか。
相手は直属の上司である皇族ほどではないが、大公爵の総領である。敵に回して楽しい相手ではない。
それはまずいな。思いなおして、ヴァレンスはこう綴った。
『殿下が気に入られたようです』
こう書いておけばユウがヘンリックの庇護下で安全に過ごしていると、シズレーも安心してくれることだろう。
我ながらうまくぼかせたな、と満足していた彼は、このとき知る由もなかった。
この一文こそが、シズレーの狂気じみた激情に火をつけることになると。